癒しは喜び

 

 

 

これから、ヒーリングという言葉が表舞台に出てくることでしょう。

それはとても素晴らしいことであり希望にあふれた情報です。

しかし、かたわらで、言葉のイメージや流行という波に流されて、安易に

エネルギーを扱う、または情報が氾濫するほど、体験からではなく知識や

テクニックでの“表面的な癒し”が増えていく可能性もあります。

   

たとえ「日常に起こるすべてが学びであり、癒しである」という事を、頭

で分かっていても、実体験を通して感じたことがなければ、それらを伝え

ようとしても、やはり知識としてしか伝えることは出来ません。

  

体験してこそ感じる事が出来る“素晴らしい癒しの世界”に触れる前に、

癒す側が「自分自身を見ていく」というプロセスに出会わないまま

「たくさんの人を救ってあげたい」「人を癒したい」と、ヒーリングを人

に「してあげる」ことで、自分の存在価値を確かめているヒーラーさんも

いらっしゃるでしょう。

  

これはある意味、今現在ヒーリング活動をしているヒーラー、ヒーラーを

育てている指導者の問題でもあります。現ヒーラーにとっても学びの時期な

のです。今まで人ばかりを見て、自分自身を省みることなく犠牲にしてきた

ヒーラーは、それらの現象を見て「ヒーリングとは何ぞや」ということに

直面せざるをえなくなります。

  

一方的にエネルギーを流す、というようなヒーラー側の力だけを使って

「治してあげる」「癒しあげる」といったスタイルのヒーリングは大転換を

必要とします。

なぜなら、一方的なヒーリングなどあり得ないからです。

どんな場合であろうと「癒し」というのは、共同作業なのです。

人を癒して、自分も癒されるのです。

   

症状の重い人をヒーリングして、相手の影響を受けたという話もよく聞きま

すが、これは決して相手のせいではないのです。同調しているだけなのです。

自分の波長と相手の波長がピッタリ合わないことには、起こり得ないこと

なのです。「重い」と感じたエネルギーが自分の中にもあるからなのです。

だからこそ気付かせてくれた必要な出会いなのです。

それを「自分の中にもまだそういうエネルギーがあるんだな。気付かせてく

れてありがとう」と、自分の気付きとして受け入れられるかどうか、これは

とても重要な問題です。

 

では、相手のエネルギーを受けなくなるにはどうすればよいか、ちゃんと

答えはあります。

人と関わることによって見えてくる『自分自身』を受け入れ、ヒーラー自ら

が癒されることです。自分との絆、信頼を深めることです。ここまでくると、

そう簡単には他人のエネルギーによる影響を受けることはありません。

   

なぜなら、自分との絆をしっかりと深めた人は、自分の人生の責任をとる事

ができるからです。

もはや「誰かのせいで」などということはあり得ないのです。

それどころか、それを気付かせてくれた「誰か」に「ありがとう」という気

持ちになります。

例えば私がそう思えるようになったのは「すべての現象は、すべて自ら創り

出したものだ」ということを、私自身も実体験をもって学んできたからです。

 

 

 

癒し・・・それは本当の自分と出会うことです。自己との信頼。

ヒーラーもまた、人を癒しながら自分自身を発見し、自己との信頼を深め

ているのです。

ヒーラーは、自分自身を受け入れ、自分との信頼を深めた分だけ人とも

シンクロ出来るのです。

 

本当の自分と出会うまでに、様々な出会いや日常生活、ヒーリングによっ

て見せられる自分自身のエゴや執着、嫉妬、我ながら人には見られたくない

部分をも受け入れ「そんな自分に気づけたこと」を楽しめるのです。

そんな強さ、心の準備も必要なのです。

 

だからといって、恐がる必要も力むこともないのです。どんな人でも、自分

自身に与えられた尊い命を生きる、ということを楽しむことができれば

「学び」というものは、自然にいい時期を見計らって、向こうからやって

来てくれるからです。

 

『学び』それは初めは「あ痛たた・・・やだやだ、こんなの私の中にあるな

んて、見たくない聞きたくない!」と目を背けたくなります。しかしそれと

同時に、それを受け入れ、学んだ後に待っている『素敵な自分』と出会うこ

とにとてもワクワクしているのです。

「痛い」と「気持ちいい」が表裏一体となって同居しているのです。

越えたい、でも恐いといった感覚でもあります。

いわゆるギリギリのボーダーラインのところ。痛さや怖さを無視して、無理

に越えようとしたり、しっかりと決めずに飛びこめば、表裏一体の回転扉に

はまってしまう。またはあまりの怖さにポーンと弾きかえされて、やり直し。

そうそう、「痛いものは痛い」と受け入れてあげるだけでいいんです。

自分の中にある感覚を素直に感じてあげることが大切なのです。

  

だからといって「苦しい思い、痛い思いをしなければ学べない」ということ

を言っているのではありません。そう思い込むことでさえも、自らが創り出

した「幻想」でしかないのです。

逆を言えば、自分自身との信頼を取り戻し、このような「幻想」を自ら開放

することができれば、知る、受け入れることは『この上ない癒し』『喜び』と

なってゆくのです。

 

ここに書いてきたことは、私が実際体験したことからの情報です。

 

ヒーリングによって相手の影響を受けることはありません。それどころか、

お互いが癒されています。

私も、自分と出会い、自分が癒されたことにより、初めて人にも『癒し』と

いうものを伝えられるようになったのです。

 

1999.7月 豊崎優子

 

 

 

 

 

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